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大阪万博(EXPO 2025)に行って来ました

今年(2025年)の4月13日から10月13日まで、184日間の予定で開催されている大阪万博に、9月初めの週、東京から日帰りで行って来ました。早朝に家を出、新幹線で新大阪まで往復し、夜分に帰宅するという、ちょっとした強行軍でした。

大混雑必至で、特に人気パビリオンは長蛇の列で長時間待たされることとは知りながらも、あえて出かけることにしたのには、訳があります。実は、5つの在日欧州商工会議所(すなわち、オーストリアビジネス協議会(ABC)、ベルギー・ルクセンブルグ商工会議所(BLCCL)、フランス商工会議所(CCIFJ)、オランダ商工会議所(NCCJ)とスイス商工会議所(SCCIJ))が合同で特別イベントを開催することとなり、日墺協会宛にその招待状が届き、役員に対して公募がなされたので、即、応募したところ、幸運にも限定数名の枠に入ることができたからです。しかも、このイベントの特典の一つが、一般の入場券とは異なって、万博会場への入場日時の指定やパビリオンの入館予約をする必要が無く、ID登録も不要なVIP入場券が入手できる(代金1万9千円)ことから、無理してもとんぼ返りで出かけた次第なのです。

Img_1577旅の準備として、事前にJR東海のアプリ、スマートEXでクレジットカードを登録したうえで新幹線の乗車券・座席指定券を入手。このアプリと自分のスマホに入ったPASMOとの紐づけをしておいたので、当日は、このPASMOを使って、自宅の最寄り駅の改札ゲートをタッチで入場して私鉄に乗車。途中、JR在来線への乗り換えもPASMOで行い、品川駅でJR在来線から新幹線への乗り換えもPASMOでタッチしてOK。乗り換えの際、新幹線の乗り換えゲートをPASMOでタッチすると、「EXご利用票」(左図参照。写真をクリックすると拡大します。以下同様。)が自動的に印刷されて出て来たので、これを受け取りました。これには、予約した新幹線の列車番号、車両番号、座席番号が記載されているので、どこに着席したら良いかが一目瞭然に分かってとても便利でした。

スマートEXが便利なのは、座席指定の変更(指定列車、指定号車、指定座席の変更)がとても簡単で、列車発車時刻までなら何度でも無料でできることです。実際に私も、予約した新幹線の発車時刻よりもかなり早く品川駅に着きそうだったので、予約したものより早い発車時刻の列車に予約変更。入場で手間取りそうな万博会場に当初の予定よりも早めに到着できるようにしました。

久しぶりに新大阪駅に着いてみて、東京との違いをいくつか感じました。日本列島を東京から西にわずか2時間半ほど移動しただけで、エスカレーターの人波の列が、東京では左側は立ち止まって乗る人の列で、右側は急いで駆け上る人の列であるのに対して、大阪では、右側の列が立ち止まって乗る人の列でした。左側は駆け上がる人専用なのかと思いきや、ほとんどの方が左側でもそのまま立ち止まって乗っていました。また、東京では、ホームで電車に乗り込む際には、みんなが整列乗車であるのに対して、大阪では整列などせず、横入りしてもあまり咎める様子は見られませんでした。

新大阪からはOsaka Metroを乗り継いで万博会場の最寄りの夢洲駅へ。地下鉄の車両が夢洲駅に近づくと、「次は、いよいよ、夢洲です。」との車内アナウンス。乗客の胸の高まりを代弁しているかのようでした。

Img_1578 夢洲駅の改札口を出て、万博会場に向かうコンコースに出ると、そこは既に大勢の入場者で大混雑(左の写真参照)。ここで大いにその威力を発揮したのが、前述したVIPチケット。普通なら入場に1時間以上もかかるところを、長蛇の列を横目に見ながらスイスイと専用ゲートへ。お陰で特別イベントの集合時刻、10:30よりもかなり前に、指定の集合場所であるオーストリア館に到着できました(オーストリア館の展示内容については、既報の記事、「EXPO 2025 オーストリア館」を参照)。

Img_1585 特別イベントでは、まず11:30に、貸し切りとなったオーストリア館を日本語によるガイド付きでゆっくり見学。見終わって、あのベートーベンの歓喜の歌の楽譜がデザインされた、らせん状の木製外階段(左図参照)を登って3階のオーストリア・レストランへ。テーブルに着くと、給仕担当の女性がオーストリアの伝統料理を手にして回って来るので、それを好きなだけ取って食することが出来ました。Img_1603
左の写真は、こうして出されたオーストリア料理の数々です。左上から、ヴィーナー・シュニッツェル(子牛肉のウィーン風カツレツ)にフッジリのサラダ。その右が、キャベツのストゥルーデル(Kohl Strudel)にパプリカ(辛口)ソースを添えたもの、そして右端には野菜サラダの一部が見えています。いずれもレベルの高い出来で、ネット検索してみたら、どうもオーストリア本国から来日したシェフやウィーンで修業した日本人シェフが関与していたようです。Img_1606
左の写真は、デザートの数々。杏子のジャムを添えたカイザーシュマーレンと本場のカフェー、ユリウス・マインルのウィンナー・コーヒーを楽しみました。写真にはありませんが、あの有名なザッハートルテ(チョコレートケーキ)も賞味しました。

食事の後は、12:45開始で、お隣のスイス館から始めて、フランス館、ルクセンブルグ館、オランダ館を自分のペースで回って、最後に4:40ごろにベルギー館に入館。5:00から同館で行われるネットワーキング・レセプションの開始まで、ベルギー館をゆっくり見学することが出来ました。6:00ごろになると帰宅ラッシュになって退場する観客で退場ゲートが大混雑になり、会場を出るのに1時間以上もかかると聞いたので、レセプションを早めに切り上げて、帰途に着きました。

特別イベントに参加したお陰で、限られた時間内に、ヨーロッパのパビリオンだけでしたが、5つも見ることができました。どこでもVIP入場券の威力で、待ち時間0で即入館でき、我々のためだけの解説もあったりして、大変優遇されたツアーでした。一般のお客さん達は、炎天下の厳しい日差しの中で、日傘を刺してしゃがみ込み、長時間待たされていましたので、この特別イベントのアレンジはとても有難い限りでした。

残念ながら、紙数が尽きました。上記5つのパビリオンを訪れた感想は、次の記事(続・大阪万博(EXPO 2025)に行って来ました))と致しましょう。

甲斐晶(エッセイスト)

 

 

 

 

 

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