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ビジネス・エチケット

 世界を股に飛び回るビジネスマンにとって、エコノミスト誌のウェブサイトは、心強い味方でしょう。無料で提供されるスクリーンセーバーは、宇宙空間に浮かぶ、回転する大きな地球がモチーフです。地球上の地点をクリックすれば、該当する国(地域)の経済指標のみならず、社会、保健、教育などの統計数字が即座に表示されます(世界66ヶ国/地域を網羅)。日本時間の他に、ニューヨーク時間(EST)、ロンドン時間(GMT)及び香港時間が常時表示されますから、時差と戦いながら活動している方々には、実に便利なツールです。Economist_logo   

また、ビジネス先の国々についての経済概況、最近のニュースなど基礎データも充実しています。さらに、外国人ビジネスマンがその国独特の習慣にまごつかないようにと、現地でのエチケット集も載っています。

Tours_moscow3 例えば、モスクワでは、①玄関越しに握手するのは、縁起が悪い、②自宅に招かれた時の手土産は、奇数本の花か箱詰めのチョコレートとする(偶数本は、墓参用)、③酔いつぶれたくなければ、初めから全く禁酒中である(尊敬の的の由)と宣言する、④レストランなどでコートは、受付に預ける(イスの背に掛けるのは顰蹙もので、冬期にはコートに付いた雪が溶けて、床がびしょ濡れになるから)とのことです。

Par_001 パリでは、①ビジネス会合の場合には、割りと時間厳守であるが、食事になると話は違い、定刻どおりに出向くのは、礼儀に反する(フランス人だと招待状の時刻の1時間遅れでも平気で、8時のディナーが9時45分に開始となっても不思議ではない)、②同僚と仕事帰りに一杯というのは余りなく、週末にレストランや自宅でのお茶に招くのが普通、③これまで喫煙には寛容であったが、20081月以降レストランやカフェーでは完全禁煙である、④ビジネスでの服装は、フォーマルな方が賢明、⑤相手と余程親密でない限り、頬への接吻は避け、握手にするのが無難なようです。

Berlin ベルリンっ子は、①単刀直入で真面目なので、商談では冗談を避けること(皮肉や当てこすりは誤解の元)、②自分では大口を叩くのに、尊大さは軽蔑の対象となる、③出会いにも、別れ際にも握手が大好き、④自分のプライバシーに関しては、寡黙で話したがらない、⑤一斉に乾杯する前に飲みだすのは、非礼、⑥嫌煙権を主張するのは、今でも若干不作法だそうです。

Samerica001 さて、地球の裏側のブエノスアイレスでは、どうでしょうか。①商売では、攻撃的態度となる、②口約束は、当てにならない(契約書以外は、信用するな)、③コネが幅を利かす、④挨拶は、相手が男性ならば握手、女性ならば頬と頬を寄せた接吻を一回、⑤全体に遅めの時間帯で執務する(会合が8:30に始まることもあるが、10時になっても誰も出勤していないことも稀ではない)、⑥1月に商談で訪れるのは、最悪(暑い上、夏期休暇で誰もいない)、⑦夕食の開始は遅く、10時は普通で、11時半も稀ではないとあります。

 3mexmexc0009 メキシコ・シティの場合、①赤の他人にも挨拶を交わす、②相手に非礼だと考え、直裁的に「No」とは言わないので、「多分」、「ひょっとすれば」、「チェックしてみます」などの返答には要注意(いずれもNoの意)、③服装は、かなりフォーマル、④昼食が何時間にも及ぶことがある(最低、2時間は見ること)、⑤肩書きを重視するそうです。

 E9a699e6b8afefbc91 香港では、①暑い気候にも拘わらず、服装は、フォーマル、②まず、両手で名刺交換してから握手に移る、③多くの人が中国名に加えて、英語のニックネームを持っているが、アイスとかタバスコ、ペプシなど奇妙な名前も見かける、④結婚しても女性は独身時代の名前のままで、夫の姓は名乗らない、⑤面子を大事にする、⑥置き時計は、贈ってはならない(発音が「死」に通ずるため)、⑦漁船が転覆するとの迷信から、魚を食べるのに身を皿の上でひっくり返さないことと有ります。

 ところで、東京についてどう書かれているかですが、これは、皆さんがご自身でお確かめ下さい。

甲斐 晶(エッセイスト)

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