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フライト・トラブル対策

 航空券は、鉄道の特急券や座席指定券と違って指定の便に乗り遅れた場合でも無効とはならず、他の便に余裕があれば、手数料無しに(他社便であっても)変更が可能です。では、出発時刻の何分前位までにチェックインしたら、乗り遅れとならずに済むのでしょうか。国内線の場合には、20分前が目安で、それ以降だと空席待ちのお客を入れてしまいます。国際線の場合には、1時間前というのが航空会社側の言い値ですが、実はこれよりも際どい体験をしたことがあります。

31202f春先のことでした。自宅から車で3時間も見れば十分と、出発の4時間半前に成田に向かったのですが、生憎と季節はずれの雪が降り出して、高速道路はどこも混雑。空いていそうなルートをあれこれトライしますが、全てダメです。高速を諦めて常磐道の柏から一般道で成田まで行こうとしたのですが、 今度は柏インター出口が予想以上に大混雑。その時点で既にあと1時間(出発まで2時間)しかありません。31204g急がば回れと常磐道を谷田部まで逆戻り、一般道に出て、筑波学園都市、牛久経由で成田空港に向かうことになりました。しかし、谷田部で高速を下りた時点で出発の1時間50分前。とても間に合いそうにもありません。

199709_digital_carphone_e203_hyper 自動車電話で航空会社に連絡し、事情を説明。出発の50分前でもOKということになりましたが、その時刻になってもまだ成田空港まで10kmの地点で、もはや絶望的。やっと成田に着き、チェックイン・カウンターに到達したのが何と出発の35分前。常識的には100%乗り遅れのはずでしたが、係員が「ああ、お電話いただいていた方ですね。お待ちしていました。」と言ってくれて、滑り込みセーフ。預ける荷物がなければ、30分前でも大丈夫とは、とある経験者の弁ですが、これが真実かを試してみるには相当の勇気が必要です。

そこで、教訓その1:空港への交通手段は、車を避け、より確実な電車などにすること。

03what_photo1 さて、予定通りにチェックインが済み、搭乗手続きを終え、飛行機の指定座席に落ち着き、乗務員が安全の注意のデモンストレーションを始めたとしても安心は出来ません。折角、滑走路に辿り着き、いざ離陸という段になって、整備不良のため、機体がゲートまで引き返した経験が何度かあるからです。いつぞやは、機内で拘束されること約10時間。交換部品が日本に無いため、結局その日は出発できず、成田に宿泊を余儀なくさせられました。出張日程が狂って困りましたが、それ以上に、閉口したのは、着替えなどが預けたスーツケースの中にあるため取り出せず、Img55409404着の身着のままで一夜を過ごさざるを得ませんでした。そこで、教訓その2: 機内持ち込みの手荷物には、1回分の着替えなど、最低限の身の回りの品を入れておくこと。これは、航空会社に預けた荷物が目的地で到着便と一緒に届かない場合にも有効です。

旅の途中でもトラブルは避け得ません。米国でロスアンゼルスからアルバカーキに向かうのに、直行便とフェニックス経由の2つのオプションがありました。Southwestairlines_2 直行便の航空会社では、事前に座席指定を行わず早いもの順に搭乗させるため、搭乗開始時刻の1時間前からゲートで並ぶ必要があり、お奨めできないとのロス在住の友人のアドバイスで、フェニックス経由にしました。244606408_24a992391c

フェニックスでは、乗り換え時間が50分しかなく、急いでアルバカーキ便の出発ゲートに出向くと、ラスベガスからやってくるはずの乗り継ぎ便が遅延するとの表示です。待つこと2時間。結局、機器不良で到着便がキャンセルとなってしまいました。その日の内に目的地に着かないと、以後のスケジュールが滅茶苦茶になってしまうので、大いに慌てました。結局は、代替機を出してくれたので4時間遅れで目的地に着くことが出来ました。800pxamerica_west_a319 そこで教訓その3:乗り継ぎ便は避け、可能な限り直行便とするか余裕のある日程とすること。

 教訓その4は、米国の航空会社の場合には、オーバーブッキングに遭う確率が高いのでコンファメーションが済んでいても十分早めのチェックインを。搭乗出来ないことがあるのです。これは、冒頭書いたように、航空券の場合には予約便に乗り遅れても無効にならないことから、予約しておきながら何らかの事情で時間までに現れないお客が必ず何%かいるからです。空席が出るのを避けるため、航空会社は座席数以上に予約を受け付けます。オーバーブッキングの率をどの程度にするかは、各社のノウハウのようです(20%との噂もあります)。でも、オーバーブッキングの場合に、必ずしも不運とは限りません。ご用とお急ぎでなく予約したフライトを他人に譲れるお客には多額の金券を提供するとのオファーを享受できる場合もありますし、座席をアップグレード(ビジネスクラスからファーストへなど)してくれる場合もありますので、却ってラッキーです。

甲斐 晶(エッセイスト)

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